わたしのセッションメニューの中に、
満ちボタルコースというものがあります。
セッションの内容は、亡くなられたご家族や友人、ペット。
珍しいものだと、伐採した木の声を届けることもあります。

お仕事やプライベートで亡くなられた方を視るのですが、
亡くなられた後、その方はどのような状態なのか気になりますよね。
今回はその一部をお話しします。

便宜上、あの世のことを“天国“と表現しますね。

この世界に入りたての頃、
とある映画監督さんが亡くなられました。
ショックで気になってしまい、
今どんな状況でいらっしゃるんだろうと視たところ、
宇宙にいました。

宇宙から地球を見たり、月に行ったり、
興奮された状態で、今まで見れなかったものを見に行っていました。
監督の好奇心は止まることはないんだと。
悲しみの中にも、口元がほころぶ出来事でした。

それからも様々な方を見させていただきましたが、
亡くなられた後、海外旅行に出かけたり、
友達に会いに出かけたり、
思い出の場所に行かれたりする方がいらっしゃいます。
大体は、お葬式を前にご家族と一緒に過ごされる方が多いです。

あ、中にはご自身のお葬式に遺族のような振る舞いで、
弔問客の方に挨拶をして回る方がいらっしゃいます。

亡くなった後も、その人らしい人柄が現れるのが面白く、
そんなことが胸をあたためます。

先日の鑑定会で、とても印象的な方がいらっしゃいました。
亡くなられたご両親からのメッセージを希望ということで視させていただきました。

最初にお母様を視させていただき、メッセージをお伝えしました。
お母様に、「お父様とお会いできましたか?」と聞くと、
『まだ会えていない』と返事がきました。
お客様となぜでしょうと視てみると、まだ天国に着いていませんでした。

え!?となって視させていただくと、天国に向かって歩いている最中でした。

詳しい内容は省きますが、
一般的な流れで、お葬式を迎えお経を唱えることで、
天国への道が開かれスムーズに向かうことができます。
道に迷わないようにお迎えが来て、道を指し示し天国に向かいます。

ですがお父様の場合は、一歩一歩自分の足で踏みしめるように、
歩いて天国に向かっていらっしゃいました。

晩年はお辛いこともあったけれど、
ご夫婦共にお幸せそうに見えました。
しかし、お父様の中では幸せであればあるほど、
過去の自分を思い出し、
あの時ああしていれば、この時こうしていればと思うものがあったようです。
お母様や家族を愛するからこそ生まれる後悔というのでしょうか。
そのことがお父様の胸にあったようです。

だから、スムーズに天国に行くのではなく、
自分の足で人生を振り向き味わいながら向かうとのことでした。

根が真面目というか、
頑固というか、
ただそこには、自分が亡くなって失うものをもう一度味わおうとする、
生を堪能しようとする想いを感じられました。

喜びも悲しみも、後悔も、
そこには家族があって、
思い出を振り返りながら、妻や家族への愛を噛み締めているようでした。

自分を罰するために歩くのではなく、
天国まで辿り着くまでは自分の生と、
ご家族や出会った人々への感謝と共に最後の人生を堪能していました。

亡くなると人生は終わりという認識でしたが、
今回のセッションを通して、
天国に着くまで、人の人生は終わらないのだと学びました。

お父様は今日も光の靄に包まれた道を歩んでいます。
その向こうには、お母様が待っています。

お客様から許可をいただき、書かせていただきました。

満ちボタルコースは、
イベントや対面、オンラインセッションで行うことができます。
気になる方はぜひ、当店HPにある“メニュー“をご覧ください。

来週、秋のお彼岸が始まります。
いつもわたし達を見守り応援してくれるご先祖様。
お墓参りやお仏壇で手を合わせるお時間を作って、
ぜひ、日頃の感謝をお伝えしてみてください。